頭や顔に何かを乗せる・かぶること。帽子やフード、王冠などを頭に着ける動作。
毎朝、帽子を被って学校へ行きます。
式典で彼は王冠を被った。
風が強いからフードを被ったほうがいいよ。
(何かが)表面を覆う、あるいは液体や汚れなどを体や物の上にかぶせられること。雪やほこりに覆われる、はねてかかるなど。
山は昨夜の雪で白く被っている。
作業中に塗料が服に被ってしまった。
車が泥に被っていて、洗わないと分からないほどだ。
(責任・負債・非難などを)引き受ける、負うこと。他人の過ちや責任を自分が受ける場合にも使われる。
部長が会社の不祥事の責任を被った。
私はその失敗の罪を被るつもりはない。
彼は同僚のミスを被って昇進した。
色や音、役割などが互いに重なること。重複してしまうという意味で使われる。
二人の声が同時に出て音が被って聞こえた。
このシャツとそのジャケットは色が被っているから、別の色にしよう。
性質や内容が似ていて重複すること。機能や担当が重なって無駄になる場合にも使う。
二つの部署の仕事が被っているので、どちらかを整理したほうがいい。
その二つの表現は意味が被っていて、どちらを使っても同じだ。
フィルムや写真が光や薬品の影響で白っぽくなり、コントラストが失われること(フィルム用語)。
古いネガは保管状態が悪くて被ってしまった。
(古い用法)芝居などが終わる、閉幕することを指す古語的表現。
記録によれば、その興行は三日目に被ってしまった(古記録の表現)。
(古い用法)芝居などが満員になること、完売することを指す古語的表現。
当時の新聞には『夜の座は被り』とあり、満員になったことを伝えている(古表現)。
(古語)しくじる、失敗すること。※古い文献や慣用表現で見られる意味。
古文には、役者が毛氈を被る(失敗する)という表現が見られる。
(古語)だまされること。現代ではほとんど使われない表現。
古記録では、無知な者が人に被り金を失ったと書かれている(古語的表現)。