手段や方法を示して『〜によって・〜で』の意味を表す用法、また『〜として(の立場で)』という意味でも使われる(文語的・やや堅い表現)。
彼は医者にして詩人でもある。
連絡は電話にして行ってください。
この作品は学者にしては難解すぎるが、一般には読みやすい。
使役構文などで『〜をして』の形になり、ある人物を行為の主体・行為させる対象として示す用法(文語的)。
彼をして謝らせたのは私の失言だった。
師をしてその場を収めさせた。
形容詞の連用形や助動詞「ず」の後に付いて、状態をつなげる接続的な用法(「安らかにして眠る」など)。
安らかにして眠れ。
静かにして話を聞きなさい。
副詞や助詞の後に付いて語を強める・時間的な「〜して(すぐに)」のような用法。例として『少しして』=『少ししてから』など。
少しして彼は戻ってきた。
それにしても彼の才能は素晴らしい。
古風・文語的な接続語で、『そして・すると』などの意味。現代口語ではほとんど使われない。
行きてして還るもの多し(古文表現)。
言い終えてして、彼は席を立った。