人や物を手や力で前へ動かすこと。押しのける、押して移動させる基本的な意味。
ドアが重くて、何度も押してようやく開いた。
赤ちゃんがベビーカーを押して散歩に行った。
混雑したホームで電車に押されて危なかった。
下方向に力をかける、あるいはボタンやスイッチを押すように圧力をかけること(「圧す」と表記されることもある)。
エレベーターのボタンを押して、5階を選んだ。
印刷機のスタートボタンを軽く押してください。
彼女は鍵盤を強く押して美しい音を出した。
判や印を押すこと、または名前や印章を紙などに押し付けて付けること(捺すと表記されることがある)。
契約書に印鑑を捺して提出した。
彼女は出席票に名前を捺した。
子供の成長記録に手形を捺した。
金箔など薄い素材を対象物に貼り付ける、押し付けて付けること。
仏像に金箔を押して仕上げた。
人に何かをさせるために圧力をかける、強引に勧めること。相手を説得・強制して何かをさせるニュアンス。
上司が残業を押してきて、帰りにくかった。
両親に結婚を押されて、決意が固まった。
彼は無理に契約を押しつけられたと感じた。
(相手を)圧倒する、優位に立って負かすという意味。しばしば受け身で使われる(「圧す」と表記されることもある)。
あの若手選手の勢いに押されて、経験者も勝てなかった。
市場の競争に押されて、小さな会社は撤退を余儀なくされた。
計画や方針などを強引に進める、あるいは物事が強く進展していくようす(方針を押す・押して進めるといった用法が関連)。
彼は新しい制度導入を押しているが、まだ賛同が得られていない。
市長は再開発計画を押して進める意思を示した。
(〜を)押して:反対や困難をものともせずに行う、敢えて行うという意味。『〜を押して出席した』のように使う。
大雪を押して彼は式に出席した。
反対を押して工事を始めたが、問題も多かった。
念を押す(確認する)こと。他人に確実に伝える・確かめるために強調して言う行為。
念を押すために、彼女にもう一度事情を説明した。
大事な点はメールでも念を押しておいた。
予定や時間が遅れること。作業や予定が後ろにずれる、遅延する意味で使う(自動詞的用法)。
電車が遅れて出発が押してしまった。
会議が予定より押して、次の予定に間に合わなかった。
囲碁の用語で、相手の石を押して自分の石を前に出す手法や動き(盤上の石を押し合うように配置して進める意味)。
相手の壁を押して、自分の石を生かす狙いだ。