腹部、胴の前側。消化器官が入っている部分。日常では「お腹」と言うことが多い。
朝ごはんを食べたら腹がいっぱいになった。
医者は腹の痛みの原因を調べるために超音波検査をした。
寒さで腹が冷えてお腹を壊した。
胎内の子宮。文語や医学的表現で使われることがある(同義語:胎・はら)。
妊娠中は腹の中で胎児が成長する。
古い文献では『腹に宿る』という表現が見られる。
心の中、本心。人の考えや意図・腹の内(腹の中)を指す語。
彼の腹は読めない。何を考えているのか分からない。
腹の中を明かして、正直に話した方がいい。
表面では笑っていたが、腹の中では怒っていた。
勇気、度胸。困難に立ち向かう意志や決断力を表す用法(例:腹を据える、腹をくくる)。
大事な試合の前に腹を据えて練習に取り組んだ。
失敗を恐れずに腹をくくって挑戦した。
腹が座っている人は慌てない。
度量が大きいこと、寛大さ。『腹が広い』などの表現で使われる。
彼は人の失敗を許す腹が広い人だ。
腹の大きい指導者がチームをまとめた。
感情、気持ち。腹の虫、腹を立てるなど感情を表す語句で使われることが多い。
彼の一言で腹が立った。
腹の虫が治まらず、どうしても我慢できなかった。
気持ちを抑えきれずに腹を割って話した。
物の胴体で、中央がふくらんだ部分。壺や瓶などの胴(腹の部分)を指す。
その古い壺は腹の部分に見事な模様が刻まれている。
瓶の腹がふくらんでいるデザインが人気だ。
内側、内部。物の内部や奥まった部分を指すことがある(例:山の腹=山の中腹)。
山の腹に古い神社が建っている。
箱の腹に隠し部屋があった。
物理学での腹(アンチノード)。波の振幅が最大になる点を指す専門用語。
弦の振動では腹(アンチノード)と節(ノード)が交互に現れる。
(接尾・数え方)魚の卵嚢(筋子・いくらではなく、卵の房など)を数える単位として用いることがある用法(方言・専門語的)。
漁師はその鮭を三腹(さんばら)と数えた。
(接尾・数え方)胴がふくらんだ容器(壺や大きな瓶など)を数える単位としての用法(骨董や陶器の分野で見られる)。
この骨董屋には壺が二腹並んでいた。